cyborg’s blog

たまに更新します。

現場の人間の方が100倍偉い

企画力は概して女性が優れている



社会に出て、とにかく求められること、それは「自分の頭で考えろ」ということ。
おかげさまで、一つの事業を行う時に本当にリーダーの多いこと多いこと、さらに言うとリーダーしかいないこともしばしば。
そういう現場でさらに問題なのは、男性がたちが悪い。

私は男性であり、一見すると女性だけの打合せなんかがたちが悪くも見えますが、アウトプットについて言えば素直に女性の案の方が成功することが多いと思う。

男性は、やれ○×理論だとか、○×シンキングだとか、緻密な理屈の上に理屈を重ねていった上で企画を立てていく場合が多い。
こういう場合は、顧客はこういう風に考えるんじゃないだろか。なぜならデータがこうだから。

で、結局のところいきつく企画戦略って、そんな小難しいことを積み重ねなくても、誰でも直感で思いつくようなことばかり。


この緻密に積み重ねた(つもりの)議論をしてきたというプロセスがあるので、本人たちは満足しているが、結局は予定通りにはなかなか進まないことが多い。

でも、一歩引いて冷静になってみると、そういう結論って、○×理論とか、緻密に考えないと出なかったの?と思ってしまう。
かと言って、勘に頼った企画はさらにとんでもない方向へ行ってしまう。


これらは男性主体の打合せでいつも見られる光景である。




一見とんでもない女性中心の打合せ


女性中心の打合せに何度か立ち会ったことがある。それは女性がどういう風に結論を導き出すのか見てみたかったから。
だからなるべく、自分は打合せで意見を封じて、打合せ人員のおよそ9割以上を占める女性の成り行きを見守ってみた。
(正確に言うと、男性は自分だけ)


女性の打合せって、私のような男性視点で言うととんでも打合せですね。



予算は?

前やったとき、これくらいだったから同じでいいんじゃない。



その意見の根拠は?

勘。

か、勘でございますか???



理論やデータを積み重ねる男性視点からすると、女性の打合せはほぼ理論の飛躍が入ってくる。
理論の飛躍の源は女性の勘である。


さらにとんでもは、顧客視点に立ってないこと。
こうした方が私たちやりやすいよね。


そして最後にこじつけ&付け足したように、お客さんだって○×だから喜ぶよ。

と言った感じで結論まで持っていくのである。


男性からすると、明らかに失敗企画だろう、と思うのだが、これが何故だが当たる。
不思議なくらい当たる。
何故あたるのか今でも分からない。


しいてこじつけてみるとすると、コンシューマー相手の企画の場合、コンシューマーは女性である市場がかなり多い。
女性のことは女性じゃないとわからない、と言ったところだろうか。


しかして私として、企画の信頼性は


女性の勘 >>> 男性の緻密な理屈 > 男性の勘


という風に結論づけるに至ってしまったのである。


自分が企画をまとめる役割だったとき、女性の意見は理屈が通ってなくても、まず優先してみる。

自分の意見と対立している場合でも、女性の意見を優先してみる。

女性が2人以上同調するなら、なおさらである。

そして、意見の根拠は尋ねない。

ほぼ100%近くがだから。



企画者の給料を下げろ



おおざっぱに分類してみよう。
言い方は悪いがホワイトとブルー。
前述の通り、男性のホワイトはたちが悪い。
理屈をこねた上にしょうもない戦略にいきつく。
そういう企画者たちは、自分が偉いと思っている。
考えることをしない人間は劣った人間である、とも思っている。(本人は否定するだろうが)
その考えることをしない人間とブルーワーカーはほとんどニアリーイコールの場合がほとんどである。


しかし企画者の多くは、自分が企画したことを実行できない。
立場上できない場合もあるが、概して実行能力に欠ける場合が多い。
そして実行するのは手となり足となるブルーワーカーの人たちである。


立ち戻って考えてみよう。
ホワイトカラーの企画戦略のほとんどは、ビジネス理論を知らないブルーワーカーの人たちにだってすぐに思いつきそうな何の変哲もないものである。

つまり、現実世界においては


ホワイトのできること ・・・ しょうもない企画
ブルーのできること ・・・ ホワイトと同等の企画 + 実行力


実行力がある分、ブルーの方が優れているように思う。
しかし、ある年齢以上になると、「考えろ」ということを刷り込まれる。

本来、考えるというのは自分のポジションが何なのかを踏まえた上で考えなければならない。
そうすることで役割がうまく分担され、組織としても回っていく。

考える=リーダーとなる、という意識を持ち合わせた人たちだけが集まっている場合は何も実現はできないと思った方が良い。

さらにやっかいなことに、考えろと刷り込み人たちお、考える=リーダーとなれ、と思っている輩が多い。



優れた男性企画者は一握り


実は上記にあてはまらない男性企画者は若干名いると思われる。
様々な企業を一流に押し上げた社長たちである。
彼らは何がすごいのだろうか。
およそ2パターンだろうか。


しょうもない企画ではない、他の人が考え付かないような、しかも訴求力のある企画を考える社長
もう、これは才能の領域のような気がします。真似しようとしてできるものではありません。


もう一つ、しょうもない誰でも考え付く企画であっても、各人の役割をきちんと認識させ、(真の意味での)実行を継続的にこなしていく社長。


ほぼほぼ、この2つに集約されるような気がする。


久しぶりのブログになってしまったが、しょうもない企画会議が多い昨今を見て、私なりにどうすべきかを考えてみた。特に企画部の男性諸君。

  1. 自分が優れた企画を持ち合わせていると思うな。自分が考えつくことは、あなたが見下しているブルーワーカーだって簡単に思いつく程度のものである。(諸事情で現場を経験できない人もいるだろうから、無理に現場を経験しろとは言わない)
  2. 女性の勘を信じてみろ。でも責任は(真の)リーダーが持ちなさい。お母さん方が例え短時間勤務になろうとも意見を聞いてみるが良い。そしてその意見に耳を傾けてみると良い。間違っても会社にもっと来いよ、とか言わないことである。


そんなところで本日は締めくくるとします。