舛添問題と小池問題は同じか?
相変わらず都民ではないですが、都政劇場が面白い。
政治への関心を引くという意味では小池劇場、都政劇場も一役買っていると言えます。
さて、様々な人の意見を見ていて、ふと違和感を覚えるのは舛添氏と小池氏に対する判断基準についてです。
舛添氏はたかだか何十万円、何百万円を食いつぶしてクビになったようなものだが、その後に選ばれた小池氏は、豊洲問題で何十億ものお金を無駄にしている。
都民は馬鹿じゃないか。
このような声がしばしば聴かれますね。
これは比較の仕方が違いますよね。
舛添さんの場合は、「違法ではないが不適切」と言われたものですが、はっきり言って「違法」と言えると思います。横領みたいなもんだもの。何で逮捕されないのか分からないくらいです。
分かりやすく極端な表現をするならば、「何十万だろうと何百万だろうと、横領を犯した罪人には政治は任せられませんよ」という意味で私は支持しません。
お金の額は、あくまでも判断基準の一つであり、判断基準の全てではありません。
一方の小池氏は豊洲問題で数十億円つぎこもうとも、それはあくまでも政策上の経費であるので、罪人と一緒にはなりません。
したがって、舛添氏と小池氏を都の損失出費額が全てであるように議論するのは、はっきり言っておかしいです。
東芝に大損害を出した社長よりも、東芝のパソコンを万引きした人の方が、経営者としてはまだマシだよね、といった議論と同様ではないか?
そういう意味では、舛添氏には都政を司る資格はないと言えます。
ありきたりの言葉になってしまうが、お金だけで物事を見ていると本質が見えなくなる、というのは本当なんだと思う。
※なお、小池氏は都政へのマインド、都政の進め方という点において、まったくもって知事として不適格だと思っています。都政の進め方について言うと、独断で進めているという点において、ひょっとしたら罪に問われてもおかしくないですよね。