cyborg’s blog

たまに更新します。

仕事とは

私の仕事観についてのべさせていただく。
仕事とは2つのもののバランスの上にのっているもの。
2つとは即ち
・仕事が自分にとってどれほど興味のあるものなのか
・その仕事がどれだけ世の中の役に立っているか

前者が重要なことは言うまでもない。
興味のないことをやるということは、一日の活動の大半をつまらないことで過ごすということだ。楽しいことをやっていれば、例え時間的拘束が長くとも楽しくやれるはず。

後者については2つにわけることができる。
・物理的に役に立っている
・精神的に役に立っている

前者は例えば、応用技術の進化だ。新幹線の速度が上がれば東京-大阪間を短時間で移動できる。世の中の役にたっていると言える。
後者は例えば、エンターテインメント、基礎技術だ。
人が楽しいと思うことであれば、人はお金を払うのだ。それは自分にとって役に立っていると思うから。
映画を見たからといって生活が物理的に楽になるわけではないが、精神的に役立つ。
私はできればエンターテインメント系の仕事がしたいと思っている。
そして基礎技術(例えば大学の研究)についても同じことが言える。
そこで基礎技術者に対して提案がある。

 ①物理的に役に立つワケではないとはっきり言う。
 ②人に見てもらうと楽しいことが多いのだから、もっと世間に公開する

①については、実は100点満点の正解ではないと考える。恐らく99点。
99%は物理的には役に立たない。しかし研究の1%はきっと役に立つ技術へと
つながる。しかも、人類の生活基盤を支えるものになる。
例えば、量子物理、量子化学ニュートン力学などなど全て自分の興味のみで展開されてきた理論は現在の生活を支えていると言える。
これらの理論がなければ人類の生活は成り立たない。
ニュートンシュレディンガーその他学者たちが、世の中の役に立つようにと理論を支えてきたとは思えない。自分の興味に従って勉強してきたに違いないが、結果として生活を支えている。

②については非常に進言したい。せっかく面白いことをしているのだから、専門雑誌ばかりに投稿するというのは惜しい。
専門家たちだけの間で高度な意見の応酬はきっと専門家同士にとっては面白いに違いない。だから必要である。
しかしその労力の半分ほどを例えば大衆雑誌に向けてみてはどうだろうか?
世間に分かりやすく説明する努力をするということだ。
世間に分かりやすく説明をすれば、きっともっと多くの人が「楽しい」と思ってくれる。税金というお金で支えることに納得もしてくれる。
私が基礎技術がエンターテインメントの近くに位置づける所以である。
もちろん、地域の大学が地元の一般人に研究公開を頻繁に開くことも一つの手であろう。
多くの学会が年に2回(春、秋)に開かれているようだが、これを1回にして、もう一回は地元密着型の公開会としてはどうか? 

私について言わせてもらうと、今は物理的に役に立つ仕事をしているが、できれば精神的に役にたつ仕事がしたいと思っている。できればエンターテインメント系。メディア系の。
自分の興味というバランスが「精神的に役立つこと」に向き始めているから。
今の仕事を嫌いといっているわけではない。
あくまでも自分の中でのバランスを問題にしているのだ。