cyborg’s blog

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甲子園山形県大会ベスト4を振り返って

月曜に準決勝。ということでベスト4に残ったのはA〜Dブロック、順に酒田南、鶴岡工業、東海大山形、羽黒。
一試合ごとを見るとちょっとした波乱はあったものの、ベスト4に残ったのは各ブロックでもっとも前評判の高かったチームである。
つまりベスト4の顔ぶれだけ見ると、何の波乱もない大会である。
あまりにも順当過ぎる。
全ての高校ともに甲子園出場経験がある。
そして酒田南東海大山形、羽黒の3校は実力を見ても紛れもなくベスト4に入っているだろう。
もう一つは鶴岡工業か日大山形かと言ったところだが・・・さて各ブロックについて見てみると・・・
<Aブロック>酒田南
過去7年連続で決勝進出、うち5回甲子園出場。
まさしく山形の夏将軍と言うべく、毎年夏に照準を合わせてくる。
決勝で敗れたのは昨年の羽黒、そして松坂くんが3年の時の日大山形
日大山形が超大型のパワフルなチームを作り上げてきていて春の東北大会を制したはず。
広島の栗原くんが2年の時だったかな。かなり強いチームで、ひょっとしたら横浜高校も倒せるのでは?くらいパワフルだったけどあえなく甲子園では一回戦で大敗。
話がそれたが、準決勝の鶴岡工業との試合も自力では酒田南の方が上であろう。
8年連続決勝進出の確率はかなり高いと思われる。
が、ベスト4の反対ブロックである東海大山形、羽黒に比べると若干見劣りする。
逆に言えば、準決勝で東海大と羽黒が潰しあいして消耗すれば酒田南にもチャンスはある。
顔ぶれを見ると今年よりも来年に照準を合わせているようにも見える。
が、ここまでも横綱相撲で勝ち上がってきているのはさすがである。
組み合わせだけを見ればもっとも甲子園に近いかもしれない。
<Bブロック>鶴岡工業
今回、ベスト4に残ったチームの中で唯一の公立高校。
酒田南は名前だけ見れば公立かと思うが実は私立。
鶴岡工業が甲子園に出たのは私が高校3年の時。
私が高校3年の時、110周年記念の年であり、予選一回戦の相手が鶴岡工業だった。
予選一回戦と110周年記念式典が重なったが、先生曰く「一回戦は勝てるだろうから全校応援は2回戦から」ということで記念式典を優先したわけである。
ところがフタをあけてみると鶴岡工業に負けた上に鶴岡工業が甲子園出場してしまった。
記念式典には県知事だか市長だか、衆議院議員だかも来ていた気がする。
私が会場に入ろうとすると、生徒会の顧問に引き止められて「坂本、おまえのワイシャツは理想のワイシャツだ。少し貸してくれないか?」などと言われた。
というのも、生徒代表で挨拶する生徒会長がシワだらけのワイシャツを着てきてたものだから・・・私のととっかえたのだ。
なんか鶴岡工業の話とはずれてしまったが、県内唯一の公立高校ベスト4というわけで県内での応援はもっとも大きいと思う。
<Cブロック>東海大山形
春の県大会では一回戦でコールド負けという大失態を演じてしまったが、さすがに夏には照準を合わせてきた。
ここまでの4試合は全てコールド勝ち。
4試合で38得点、3失点。完全な横綱相撲で勝ちあがってきた。
9回まで試合を行えば50得点くらいはいっているか?
とにもかくにも春の甲子園でベスト8に進出しているだけに今大会は昨夏代表の羽黒と並んで優勝候補の一角。
春はエースの佐藤くんに頼るピッチャー陣だったが、夏に向けて計算できるピッチャーが全部で3人はいるようである。
大崩しないピッチャー陣に強力打線が加わり、やはりもっとも甲子園に近いチームと言える。
監督もまだ26歳という若さでチームを引っ張る。
監督は東海大学野球部のキャプテンをしていた武田くん。
そんな私は思いっきり東海大ビイキである。
実家から歩いて5分のところにグラウンドがあり、とても身近なのである。
事実上の決勝戦と言われる羽黒との準決勝にピークを合わせて調整してきているはず。
好試合が予想される。
<Dブロック>羽黒
昨夏の代表高校であり、春の山形王者であり、東北大会はベスト4。
先日の横浜高校との試合もかなりの接戦を演じている。
本ブロックは羽黒が最右翼でありながら、もっとも激戦ブロックであった。
昨秋の山形県王者と準王者の山形城北と山本学園、さらに毎年上位進出の上山明新館、近年成長著しい天童、春の大会で甲子園ベスト8の東海大山形をコールドで下した鶴岡東とベスト4に残ってもおかしくない高校が目白押しであった。
にも関わらずきっちりとここまで残った。
しかしながらブロック試合では苦戦も目立った。
上記にあげたチーム以外との対戦で、緒戦で4対1、準々決勝ではサヨナラ勝ち。
羽黒にしては苦戦してはならない相手に苦戦している。
もっとも上山明新館高校との試合ではコールド勝ちを収めている。
東海大山形と今夏の優勝候補の双璧である。
東海大との準決勝で勝ったとしても消耗するようならば決勝戦での接戦は必至。
東海大が、時に大崩することがあるため、一方的な試合運びを行うことができれば甲子園はかなり近い。
3年連続の決勝進出を目指してどのような準決勝の采配を行うか、監督の手腕も見ものである。
<総括>
東海大びいきであるから、ずばり東海大優勝。