プロ野球スト

各人の思惑が交錯するプロ野球。
なかなかに面白い展開になってきた。
といっても、しばらくの間はまだまだプロ球界も苦境が続きそう。
今回のストを通して、プロ野球に興味のなかった人がプロ野球のファンになるということはあまり考えられない。
プロ野球ファンの中で支持する人と離れる人とが現れるとしたら、結局はプロ野球ファンの層は薄くなるであろう。
今回のストはプロ野球のあり方そのものに対する改革の転換点になるのではないだろうか。
もっとも大きな点は年俸の問題。
実力及び集客力を考えれば、現在の個々の選手で数億円だけ稼ぐにふさわしい選手は見当たらない。
特に私がファンである巨人は非常に無駄に給料を支払われている選手が多い。
もっともそれでも黒字だろうが。
身の丈にあった経営と言う点では広島カープは見習う所があるのではないだろうか。
年俸もそんなに高いわけでもなく、球場なども豪華なものを作っているわけではないが、ファンは十分に楽しんでいる。
何より選手を育てることが非常に上手だと思う。
プロ野球を目指す人の層を広げられる要素をふんだんに持っている球団だと思う。
さてさて、今回の件で可哀想なのは古田選手。
自身がストを回避したくても選手会側のトップとしては時として自分の心を殺さねばならないことがある。
これは選手会だけではなく、一般社会に通じるところだ。
メンバーの心を汲まなければならない時というのがある。
それでも批判されるとしたら古田であろう。
それだけの責任感を持ったものが会長となっているのだ。
コミッショナーも辞任ということであるが、選手会、球団含めてやはりプロ野球のあり方を考える時にきているのだ。
頑張って欲しいものである。
結論から言うと「野球のない土日は寂しいものである」というところか。