未来は見えない

とある社説に考えさせられた。
「人は「避けられた未来」を見つめるとき、神の目をもち得ない」というものだ。
イラク戦争について、大量破壊兵器が見つからなかったから開戦は間違いだったという批判が非常に多い。
過去に目を向ければ批判はいくらでもできる。
ところがイラク戦争を起こしたが故に、ひょっとしたら大量殺人が避けられているのかもしれない。
しかし避けられた未来を人間は見ることができない。
フセイン政権の崩壊により人類が享受したものを判断しうる目を人は持っていないのだ。
つまり大量破壊兵器発見の有無が戦争の大義を決めるわけではないということだ。
イラクが査察を拒んだことにも原因があるからだ。
ブッシュ批判を行うとき、現在の行動に対しての批判であれば納得できるが過去の地点で判断できなかったことを基にした批判は納得できないところである。