cyborg’s blog

たまに更新します。

友達の輪は国境を越えて

Axxxくん、バングラディシュ出身の人と友達になってしまった。
家の近くのタバコ自販機の前で悪戦苦闘をしていた彼の傍を通りかかった私に助けを求めてきた。
1000円札を持っていたが、うまく使えないらしい。
どうやら彼は新札を使おうとしていたのだが、その自販機は新札お断り。
仕方がないので僕は手持ちの旧札と交換してあげた。
解決か、と思いきや彼はタール12ミリグラムのマルボロ(?)にこだわっている。
自販機にあるのはSoftだのタールが少なめのものしか売っていない。
どうしようかと迷っているうちに、よく分からぬが別のタバコが出てきてしまった。
どうしよう・・・ちょっと片言の日本語である。
「どうしよう」と言われてもネェ・・・自販機相手に払い戻しは厳しいし。
とにもかくにもこだわりのタバコが欲しいらしい。
僕は近所のコンビニを教えて、そこだったら置いてると思うよ、と。
「ありがとう」といいつつ、彼もなかなかのつわもの。
「このタバコ(間違って買ったやつ)、払い戻してもらえるかな」と。
無理だよ、と言う私の言葉に彼は少し寂しげ。
これを見捨てることができない自分に少し嫌気がさす。
心の中で「日本とどこか中東の国との間に摩擦を起こしてはならない」と言い訳しつつ・・・。
思わず買い取ってあげてしまった。
でも僕はタバコ吸わないんだよなぁ。
別れる間際に、思わず聞いてしまった・・・「名前は?」
教えてくれた。
調子にのって、「どこから来たの?」
バングラディシュ」「へぇ」
僕の悪い癖である。女の子相手には上がってしまうのに男相手だと緊張せずに話をしてしまう。
親しくしてしまったせいか、彼はついでに住まいまで教えてくれた。
「XXXハイツ○○号室、今度遊びに来て」って。
おいおいおい、いいのか?遊びに行っても。
最後にシェイクハンズで分かれた僕たち。
日本とバングラディシュの間に美しい架け橋がかかった瞬間。
ほんの0.0004歩ほどだけど両国が近くなった気が・・・しないな、別に。
でも彼はバングラディシュに戻ったときに言うだろう。
「日本人は親切だった」と。
あるいは教えたコンビニに目的のタバコがなかったら・・・
「日本人は嘘つきだ」と。
ま、家が近いからまた会うかもな。