懐かしの研究所は今・・・

六本木。
1999年度、僕が通った研究所があるところ。
2000年4月をもって廃屋となった研究所だ。
まだ青春といってもよい時代だろうか・・・いや、もう20歳を超えてたから青春とは言えないか。
そんなわけだからそれなりに古く汚い建物だった。
久々に訪ねてみたら・・・な、な、なんと新しい施設に変わっているではありませんか。
数年前に行ったときにはまだ残っていたはずの研究所が・・・
「政策研究所」などという新しい研究所に変わり果ててしまった。
あの古き良き時代の研究所が・・・今思えば、僕の数少ない恋愛の舞台ともなった場所だった。
彼女と共に、廃屋となった研究所に昼間から潜入したことがあったなぁ。
正面の門からは入れなくて、裏門付近の塀をよじ登って潜入。
地下階の裏口から建物に入り、屋上へGO。
屋上と言っても、５階だか６階程度。
お世辞にも眺めがいいとはいえない屋上だった。
何せ、六本木の風景を見下ろすことができない場所だから。
そこで彼女に、僕が研究で疲れてはしばしばここに登った話なんかをしたもんだった。
そんな思い出の場所が新しい建物に変わってしまって何か寂しい。
といっても、建物が既に完成しているところを見るとかなり前に建て替えられたということは想像できる。
こうして僕の思い出がまた一つ本当に思い出に変わってしまう。
でも良いのだ。
と自分に言い聞かせた夜だった。
六本木、賑わう日曜日、あ、あぁ。なんてね。