cyborg’s blog

たまに更新します。

イ・ジフン コンサート(?)

いわゆる「韓流」とやらを楽しんでみる。
場所はシアターコクーン
開演5分前、会場に入るなり、おばさんたちがサイリウムを手にしてたり、腕に巻いてたりするのが目につく。
お、これが韓流の影響か。
北朝鮮問題でどうこう言ってる日韓首脳間とは大違いだ。
と思っていたが、僕が座るはずのH列10番に向かってみると、既におばちゃんたち3人組の一人に場所をとられている。
あれ?ここ俺の席。と思っておばちゃんに尋ねてみる。
「あら、私たち席間違えたかしら?」と言ってチケットを取り出すおばちゃんたち。
ところが……おばちゃんの席もH列10番。
おや? 俺と一緒。
ってことで、さっそく係員にことの詳細を話してみる。
そのゴタゴタのせいか、開演は約5分か10分ほど遅れた模様。
で、俺が新しく別の席に案内される。
I列12番。
「I」列だからよしとしよう。いや、むしろ「愛」列でよかったのだ。
一列後ろなだけだし(といっても通路を挟むが)、ほぼ中央線上の席だし。
さてシアトリアル・コンサートということで、開演。
イ・ジフンとやらが登場。
少し語り始めたあと、歌いはじめる。
シアトリアル・コンサートということで、どうやら第一部はミュージカルに近い。
物語に沿って、ところどころでジフンくんの歌が入る。
ところで、ジフンくんは格好良いなぁ。
おばちゃんたちが韓流に走るのも分からんでもない。
ジフンくんの一挙手一投足に感動するおばちゃんたち。
(見るところが違うだろう、俺)
ストーリー自体は、まさに韓流。
ジフンくん扮する青年が日本にやってくるのだ。
目的は会えることのない人に会いに。
なぜ、会えることのない人かって? それはその人は病気で既に死んでいるから。
暗い話かと思ったが、つかみはコメディチックに楽しませてくれた。
ジフンくんの歌も上手だし。多分。
まぁ、ジフンくんの歌を聴いた以上、下手という発言をする選択肢はない。
そんなことを言うと俺は間違いなく、おばちゃんたちに殺されるから。
そんなこんなで第一部が終わり、休憩。
おばちゃんたちの会話に耳を澄ます。
「こっち見たわよ」「目が合っちゃった」とかしまいには「私のこと見つめてた」とか何とか。
なんと都合のいい解釈か……とも思ったりするが、よくよく考えると久しく行っていない愛ちゃんのコンサートで自分が感じていることと同じか、と思うと少しショッキングだったりもする。
そこでようやく、おばちゃんたちと自分の共通性に気付く。
かなりショックである。
とはいえ、多分、俺よりもおばちゃんたちのほうが凄いよ、きっと。
そして休憩が終わり、第二部開始。
第二部は最初のうちはコンサート。
コンサート一曲目は共演者の井上珠美さんが「雪の華」を歌いながら登場。
珠さんがジフンくんのことについて色々と語りながら、ついにジフンくんが登場することに。
おばちゃんたちの「オッパー」の掛け声とともにジフンくんが登場。
ところで「オッパー」ってどういう意味?
ジフンくんの歌に酔いしれるおばちゃんたち。
その腕にもつサイリウムの輝きが増してきたようだ。
曲と曲の間に入るジフンくんの日本語によるお話がまた彼女らを刺激する。
最近日本で青いハンカチが流行っているのを知っていたようで、青いハンカチを取り出して軽く汗を拭ったかと思うと、そのハンカチを客席に投げ込んでしまった。
こうなったらもう大変。
おばちゃんたちは会場に一斉にハンカチを投げ込みはじめる。
意図としては「私のハンカチで汗を拭ってちょうだい。そしてそれを返して。洗わないで記念にとっとくから」ってところか。
次々に投げ込まれるハンカチを律儀に受け取り、汗を拭ってはおばちゃんたちに返していく。
この状況は結局最後まで続いていく。
こういう行動をする時点で、ハロプロファン負けてるとちょっと思ってしまった。
さて、歌の方もヒートアップ。
途中、席を立って盛り上がったりも。
もちろんおばちゃんたちは歌を知っているようだ。
知らない俺が、少し恥ずかしくなってきた。
そのうち、指定席を立っておばちゃんたちは前の方に集まっていく。
しかし係員で、それを止めようとする者はいない。
きっと、そんなことしても無駄だと分かっているから。
最後、少しお芝居風に戻り、歌って終了。
と思いきや、当然の「ジフン」コール。
これって、歌のアンコールのことよね?
それほど客を待たせることなく、ジフンくんたち登場。
この辺は愛ちゃんたちも見習わないとね。
ってことで、また最後に歌を歌って終了。
幕が下り、明かりがついても「ジフン」コールは鳴りやまない。
これも終演してからの「愛ちゃん」コールと同じか、と思うと納得。
それにしても韓流、恐るべし。
この流れが続く限り、そして日本を牛耳ってるのがおばちゃんたちである限り、日韓の絆は大丈夫そうである。