cyborg’s blog

たまに更新します。

駅のホームで

ごったがえす人波。東京の駅の夜のホームはその喧騒が僕の胸をしめつけるのです。
嫌だ嫌だ。
だったら東京出れば?と自分に問う毎日・・・・・・なんていう繊細な心は持ち合わせておりませぬよ。
とりあえず20分待てば駅始発の電車に乗れるからと思って数本の電車を乗り過ごす。
けど、さすがに10分くらい待ったところでしびれを切らして、隣りのホームに入ってきた満員電車に乗ろうかと思ったのだったが、事件はその時思った。
始発列車を待つ列は2列。隣りに人の気配を感じたところ、横顔の何とも可愛らしい女性が立っているではありませんか。
はい、僕は結局、始発列車を待つことにしました。
彼女の隣りに立っているのが何か心地良かったから。
と言って彼女をチラチラ見るのも心はばかられるので、神経は隣りの彼女に集中しながら、視線は真正面という状態。
が、どうも彼女が僕の横顔をチラチラ見ているような気がして仕方がない。
視野を180度に広げてみたが、やはり彼女は僕の横顔を見ている。
顔にははっきり言って自身がないので、「彼女はゲテモノ好きか?」と疑いながらも、ひょっとして「僕に興味があるのか?」なんて思ってみたり。
これは勘違いだ!僕は心の中で自分自身に言い聞かせる。
はい、勘違いでした。
それが分かったのは僕が降りた駅で入ったお手洗いの鏡の前。
彼女が気にしていたのは僕の横顔ではなく、僕の頬についていたご飯粒。
こんなものをくっつけるなんていつ以来?そもそもそんなのくっつけたことあったっけ?記憶はございません。
人間、勘違いしてはいけませんよね。
けど、あの子は可愛らしかったな。
合掌。